日時: 2017年6月15日(木) 13:30~15:00
場所: 松山市 コムズ3階 会議室3
講演:
●エンディングノートを書きましょう ~自分史とメッセージ・家系図について ~
 BS21エンディングカウンセラー協会 門田洋子
●自分史ビデオの上映・体験談
 元南海放送アナウンサー 黒河 健二さん
●専門家による個別相談会
 いよリーガル 代表司法書士 荒川 晃久さん

今回はBSオリジナルエンディングノート『自分史とメッセージの章』『家系の章』を実際に書き進め、造詣を深めるための勉強会を行いました。

エンディングノートを書きましょう ~自分史とメッセージ・家系図について~

門田洋子
弊社エンディングカウンセラー門田洋子の説明に合わせて、受講者も発表する形式で活発な意見交換を行いながら書き直しのできる鉛筆を使って実際にエンディングノートを書き進めました。

『自分史とメッセージの章』について

「名前の由来」では講師・受講者も自分の名前の由来を発表しました。戦時中の思いや覚悟に繋がるお名前・兄弟姉妹で清らかな水にちなんだお名前・ご先祖様の漢字を受け継ぐお名前などがあり、それぞれに由来や名付けた方の思いが込められていて家族の物語があることを感じました。

「座右の銘」では、「真実一路」や「感謝」などが発表され、その理由を聞いているとその方のお人柄や信念・生き方まで感じることができました。

「私の思い出」では、幼いころ・小・中・高校時代など節目ごとに区切って記入していきます。例えば、戦時中に見た赤い空や防空壕の景色・それぞれの学校での思い出など、ふと思いつくままに書いてみるのが良いそうです。あとでまた読み返して付け加えたり思い出したりしましょう。

『家系の章』について

「我が家の家系図」では、戸籍をたどって家系図を調べる方法や講師の体験談を学びました。

筆頭戸籍人の戸籍謄本を取ると正確な関係や時期が分かるそうです。戸籍を変えている場合には、その回数分調べる必要があります。

他の方法としては、檀家になっているお寺の過去帳に履歴が残っている場合もあります。お寺によっては江戸時代から遡って家系を調べることができるという話も聞きました。

「家紋」では、自分の家紋を発表して由来や意味について考えました。家紋は数え切れないほどたくさんあり、また似ていても少しずつ異なるもの・珍しいものも多く、自分のルーツに思いを馳せました。家紋を正確に思い出せないので帰宅して調べてみますという声もあがりました。

自分史ビデオの上映・体験談

黒河健二さん
元南海放送アナウンサーの黒河健二さんより金婚式記念に作成したアニバーサリービデオの体験談を講演していただきました。


ビデオ作成のきっかけは「死に花」という映画に感動を受けたシーンだそうです。

それは葬儀で本人作成のビデオを流すシーンで、楽しくジャズが流れ、お酒を飲んだり、喪服でダンスを踊ったりしていました。黒河さんは「いつか自分の語りでそんなビデオをやってみたい。最後に自分でドラマを作りたい」と思っていたそうです。

黒河健二さん
実際の作業としては、思いつくままに原稿を作成し、それに合わせた写真を探したそうです。写真の整理もされたそうです。幼少期の家族写真に始まり、アナウンサー時代の写真・仕事の節目の写真・主宰する会の写真、そして奥様との写真・娘さん達の写真など、感謝の言葉と笑顔を添えられた心温まるビデオになりました。


ビデオ作成のきっかけはいろいろありますが、葬儀の時に思い出せるビデオがあると、家族・親族・友人などに向けての「最後のおもてなし」になります。悲しみの中にも自分らしさを出すことで、そこに笑顔・感謝が生まれると言います。

誰でも一つくらいは得意なものがあり、記録として子孫・後世に伝えるべきものがあります。伝えることで周りの人にその人の新たな側面の発見があり、代々伝えたりできることもあります。

黒河さんは自分の声で写真について語る素晴らしさをお話下さいました。

声に自信のない方は、弊社専門スタッフがアドバイスしたり、話し方のレッスン・トレーニングも承っております。 またプロのアナウンサーによるナレーションでのビデオ作成も魅力があります。

講演後、自分もビデオを作ってみたいというお声もあがりました。

専門家による個別相談会

荒川晃久さん
当協会スポンサー「いよリーガル」の代表司法書士 荒川晃久さんより、相続・遺言書についてお話していただきました。

お客様からの相続・遺言についてのよくあるご質問を分かりやすく解説して下さいました。


相続の自己診断チャートに基づき、相続前・後のケースに応じた相続税対策の説明がありました。自己資産4200万円以上の方には相続税が発生するので、亡くなった後10カ月以内に手続きをする大切さを教えて頂きました。

念のため固定資産の評価額も含めて、一度は自分の資産を確認しておいた良いそうです。

受講者からの感想

受講者のアンケートからは、

「これまでを振り返ることができました」
「エンディングノートを持っていても書いていないので、書き始めるきっかけづくりとして良いと思います」
「帰ったらお墓に行って家紋を調べます」
「ラジオで聴いていた声、実物で見ることができ感激しました」
「いずれ自分史を作ってみたいと思いました。写真や資料を集めていきたいです」
「自分史のナレーションが良かったです」
「自分史にその時代の背景や風景などを少し入れるのも良いと思います」
「自分史は参考になり、最後に自分の声でおもてなしという所に感激しました」
「専門家の方による知識と分かりやすい資料で勉強になりました」

など、前向きで活発な意見が寄せられました。

次回開催予定

次回は9月14日(木)コムズ3階 会議室3にて 13:30~15:00 「病気・治癒・延命・介護について」の講演会・勉強会を行う予定です。皆様の参加をお待ちしております。