日時: 2017年9月14日(木) 13:30~15:00
場所: 松山市 コムズ3階 会議室3
講演:
●病気・治療・延命・介護について~認知症フォーラム・カフェについて~
NPO法人それいけ夢工房代表 菊池 弘美さん
●エンディングノートを書きましょう ~病気・治療・延命・介護について~
BS21エンディングカウンセラー協会 門田洋子
●自分史ビデオの上映
元南海放送アナウンサー 黒河 健二さん
●専門家による個別相談会
いよリーガル 代表司法書士 荒川 晃久さん
今回はBSオリジナルエンディングノート『病気・治療・延命・介護の章』を実際に書き進め、造詣を深めるための勉強会を行いました。
病気・治療・延命・介護について~認知症フォーラム・カフェについて~
NPO法人それいけ夢工房代表の菊池弘美さんに、生い立ちから認知症カフェを開くに至った経緯、認知症カフェの様子についてお話しいただきました。
日航機墜落事故の際、キャンセル待ちだった全日空の便が取れ難を逃れた菊池さんは「生かされている」という思いでボランティア活動を積極的にしてこられました。
ご主人が若年性認知症と診断された後は、若年性認知症フォーラムに参加。講演に感銘を受け、松山でもたくさんの方に話を聴いてもらいたいと考え、2007年、自費で認知症フォーラムを開き大盛況でした。
そしてフォーラムは今年で11回目を迎えました。
若年性認知症は進行が早く、話せない・歩けない・ものが言えない状態になります。
地域包括支援センターの委員を務めていた菊池さんは、施設にチェックに入り、その現状を知ることになります。
施設の食事に疑問を抱き、認知症カフェを設立しようと奔走するものの許可がおりず、自分の私財をなげうって設立。
「身体が喜ぶ」を基本とし、現在は13名の会員と共に料理を作ったり、人が集まるところに出かけたりしています。
参加者の方からは、カフェの見学は可能か?という質問があり、見学はいつでもできるのでお気軽に覗いてみてくださいとのことでした。
エンディングノートを書きましょう ~病気・治療・延命・介護について~
弊社エンディングカウンセラー門田洋子の説明に合わせて、書き直しのできる鉛筆を使って実際にエンディングノートを書き進めました。
突然の病気、不慮の事故そして認知症などで、自分の気持ちを伝えることが出来なくなったとき、エンディングノートが役に立ちます。
余命告知を望むか、延命治療をして欲しいのか、尊厳死を希望するのか、介護が必要になった時、どこで、誰にやってもらいたいのか。
臓器提供を望むのかなど、家族を迷わせることなく、安心させるためにも自分の意思を書いて置きましょう。
遺言書に書いているからと言われる人もいますが、遺言書は亡くなってから開けるものなので終末期医療には役立ちません。
ぜひエンディングノートへの記入をお勧めします。
参加者の方からは尊厳死協会に関する質問がありました。
また、臓器提供の希望は保険証の裏にも記入できるが、高齢などの理由で断られる場合がある、介護の希望は地域包括センターに頼むという方法もある等、情報も共有できました。
自分史ビデオの上映
元南海放送アナウンサーの黒河健二さんの金婚式記念に作成したアニバーサリービデオを上映しました。
ご夫婦でともに50年。
思いやりや感謝の気持ちがあふれた金婚式ビデオで、金婚式はまだまだ通過点、二人で60年、70年を目指しましょうという言葉で締めくくられました。
アンケートでは、特に語ることもない人生だが、明るい印象のビデオがあると残された者にとって良い思い出になる、自分もビデオを作ってみたいという意見がありました。
専門家による個別相談会
当協会スポンサー「いよリーガル」代表司法書士の荒川晃久さんより認知症・急病の備えについてお話していただきました。
妻が認知症の場合、夫が亡くなると手続きができないことが多いので、そのための方法として「成年後見制度」を教えて頂きました。
以前は子供など家族が成年後見人となることが多かったそうですが、使い込み等が問題になり、専門家に依頼することが多いそうです。
しかし、一番いいのは生前に遺言書を書いてもらうこと、条件付きの遺言書も作れるそうです。
遺言については次回詳しくお話していただきます。
次回開催予定
次回は12月14日(木)コムズ3階 会議室3にて 13:30~15:00 「相続・遺言・財産について」の講演会・勉強会を行う予定です。皆様の参加をお待ちしております。