第28回 それぞれの終活について考える in コムズ

日時: 2018年11月 8日(木) 13:30~15:00
場所: 松山市 コムズ3階 会議室3
講演:
●エンディングノートを書きましょう
整理収納アドバイザー/ファイリングデザイナー 仙波 礼子さん
●今から備える最期の準備~在宅医療・介護の最前線~
医療法人ゆうの森 松重 明さん
●リビング・ウイルの大切さ
日本尊厳死協会四国支部 愛媛代表/元愛媛県立中央病院長 上田 暢男さん
●専門家による個別相談会
いよリーガル 代表司法書士 荒川 晃久さん

今回はBSオリジナルエンディングノートをもとに、在宅医療と尊厳死についての勉強会を行いました。

エンディングノートを書きましょう

今回の講師を務めていただいた仙波さんは、愛媛新聞カルチャースクール『エンディングノート書き方教室』に出会いエンディングノートを書き始めました。
介護に行き詰っていた頃でしたが、エンディングノートを書くことによって、頑張っている自分が好きになったそうです。
自分の人生を選べる時代、将来の自分へのプレゼント、また残された方々へのプレゼントとして書いてみてはいかがでしょうか。

アンケートより

「先生のおっしゃった“自分で自分を褒める事が出来た”という言葉が心に響きました。」
「エンディングノートを書くことで曖昧にしていることを改めて見直し、『次のことにエネルギーを向けられる』とのことばが心に残りました。」
「エンディングノートを買いました。よく読んで書いてみようと思います。」

今から備える最期の準備~在宅医療・介護の最前線~


超高齢化社会に向かう現在、8割以上の方が病院で最期を迎えます。
亡くなる方は増えても病院は増やせない…。
そこで注目されているのが在宅医療です。
自力で通院できない人を対象に、24時間・365日サポートしてくれます。
人生の最終段階における医療ケアの選択について、自分の希望を伝えることができるのはごくわずか。
アドバンスケアフプランニング(もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い共有する取組)をしっかりと行い、今後の治療について患者(家族)と医療者(介護者)で意思や方針を共有しておきましょう。

食べられなくなった時にどうするか。
食べることは在宅の最大のテーマです。
最期の時を迎えるまで、好きな物を食べて、飲んで、幸せそうに過ごしていた91歳の男性の映像が流れました。
飲み込む力が弱くなっている高齢者のために、飲み込みやすいように食べ物をムース状にしたり、美味しく食事が出来る雰囲気づくりをしたり…。
スタッフの工夫や優しさによってとても嬉しそうに食事をしている姿を通し、口から食べる事の大切さを実感しました。

アンケートより

「とても分かりやすいお話で内容が理解できました。こんな施設に両親もお世話になれたらと思いました。」
「人生の最後をどうするのかしっかりと考えなければと思いました。食べる事の大切さも知ることができました。」
「在宅医療は無理かも。やはり最後は病院にお願いしたい」

リビング・ウイルの大切さ


リビング・ウイルは終末期医療における事前指示書のことです。
自分らしく誇りを持って最期を迎えるため「延命処置を望まない」という自分の意思や希望を周囲にわかるように準備することが大切です。
救急搬送された場合どこまで延命処置を行うのか…これは永遠の課題だそうです。
延命と救命は違います。
自分の意思を伝える手段としてリビング・ウイルについて考えてみてください。
エンディングノートと共に、リビング・ウイルは終活を始める第一歩です。

アンケートより

「人間としての尊厳を保ちながら死を迎えることの大切さを考えました」
「ジョークをまじえて実情をお話頂きました。今は子育て中でまだ死ねないけど(笑)いつかは協会に入りたいです」

次回開催予定

次回は 3月14日(木)コムズ3階 会議室3にて 13:30~15:00 「お坊さんと墓じまいについて」の講演会・勉強会を行う予定です。
皆様の参加をお待ちしております。