日時: 2016年9月15日(木) 10:30~12:00
場所: 松山市 コムズ3階 会議室2
講演: ●ずっと住み慣れた家で ~在宅医療ってなんだろう~
医療法人ゆうの森 松重 明 先生
●リビング・ウイル いのちの遺言状
日本尊厳死協会 四国支部 守谷 高志 先生

今回はBSオリジナルエンディングノート『病気・治療・延命・介護の章』の参考になるように、在宅医療とリビング・ウイルについて講演をいただきました。

9月15日「それぞれの終活を考えるinコムズ」報告レポート

第一部:『ずっと住み慣れた家で ~在宅医療ってなんだろう~』では、 在宅医療の現場を熟知した松重先生に,医療法人ゆうの森に実際に相談があった事例などを具体的に教えていただきながら、現在の社会背景をふまえ在宅医療の大切さを学びました。


自宅は自分自身でいられる場所である。「楽なように、したいように、後悔しないように」というお家の延長線上にあるのが在宅医療であり、自分らしく生きることを支える。また、介護が必要になった時や人生の最期を迎える時の延命治療とは、本人がその状態をよしと思えること。本人の意思を尊重した決定をするために、自分に何か起こった時どうしたいのかを自分の代わりに決定してくれる人に、できれば複数の人に伝えて欲しい、ということでした。
自宅で介護をするための在宅サービスはいろいろある。知っているか知らないかで選択の幅が広がる。「逝き方」を考えることは「生き方」を考えること、この言葉が印象的でした。

第二部:『リビング・ウイル いのちの遺言状』では、終末期において自分の希望を残すリビング・ウイル(尊厳死の宣言書)について学びました。

尊厳死とは不治かつ末期の状態になったとき、自分の意思により延命措置を差し控えて、自然の摂理に経過を任せて最期 を迎えること。リビング・ウイルを用意することは、前向きに生と向かい合うことにつながる。最期のあり方を熟慮し自分の希望を表しておこう、ということでした。身近な人が終末期を迎えた時、私達はいろいろな選択を迫られます。リビング・ウイルがあれば、自分も周囲もぶれることなく、安らかに最期を迎えることができそうだと思いました。

9月15日「それぞれの終活を考えるinコムズ」報告レポート


次回は12月1日(木)コムズ3階 会議室3にて13:30~15:00「相続・遺言・財産について」の講演会・勉強会を行う予定です。皆様の参加をお待ちしております。